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2024.12.27

書とヴァイオリン5周年記念パフォーマンス「書弦躍動」 2024年から2025年へ

書とヴァイオリン5周年記念パフォーマンス
「書弦躍動」
2024年から2025年へ

パフォーマンスを初めて6年、書とヴァイオリンを初めて5年になります。
6年目であること、5年目であること、どちらを取ってもこの形のパフォーマンスは「やり切った」という気持ちが今の私には大きく2024年12月21日は一つの区切りであったように思います。


書とヴァイオリン5周年記念パフォーマンス
「書弦躍動」
楽しんでいただくために自分自身が楽しもう!その気持ちはいつもと全く変わりませんでしたが、今回はそこに「いつも以上に筋トレせねば」が加わりました(笑)
文字数、紙の枚数と大きさ、ステージでの移動距離、どれを取ってもはじめてのことばかりで、体幹がブレたり腕の力が少しでも入らなければ全て崩れてしまう、一緒にステージに立ってくださる方々に迷惑を掛けてしまう、そう思い始めてから筋トレを怠ることが恐くなり怠けず当日の朝まで筋トレしてました。
続けたことが自信にも繋がり「書弦躍動」のために仕立てていただいた新しい衣装の後ろ姿もまぁ悪くはなかったと思います。
パフォーマンスはほぼ後ろ姿ですから。
お酒も少しは飲みましたが1か月に1回飲むか飲まないか、書弦躍動後も1滴も飲んでいないので 飲めるけど飲まないでいられる自分に驚いています。

パフォーマンスとしての書道は幼い頃からやっている習字とか書道とは全く違い表現の仕方の正解が分からずパフォーマンスを始めたころはいつも不安で迷いが消えずそこに孤独感も加わってとにかくキツかった。
それでも続けることができたたった一つの理由は何があっても楽しさの方がいつも上回っていたから。
「楽しいと思う場所、それが自分の居場所」そう思った時、間違いなくここは私の居場所でした。

今回のメインの書は客席に作っていただいたステージで縦3.6m×横5mの紙に「炎魂」、曲は「灼導」。
文字全体のバランスと音に合わせて筆を運ぶことが難しく、家で汗を流しながら何度もシュミレーションをしましたが実際に書ける訳でもなく、生演奏でもないので終わってみないとどうなるのか全く分からなかった…と今だから言えることですが。
特大筆を2本準備してはいたけれど普通でも持ち切れるか分からない2本を腱鞘炎が完治していない中ですから落としてしまう可能性もあり不安に思うことは今日はやらない方が良いと思いギリギリまで1本で演るつもりでした。
英輔さんの奏でる「灼導」は震えるほど迫力があり本当に燃えてしまいそうで、それに突き動かされたのか私は意識なくステージ端に置いておいたもう1本の筆を取って2本でパフォーマンスしていました。終わってから2本の筆の重さを認識し、「炎魂」の全体を見てこの5年で初めて自分で「OK」を出すことができました。
ちょっと感動して一気に力が抜けました。
やり切った・・・


関内ホールの辻村さんはじめスタッフの方々が考えに考え作ってくださった大掛かりなセッティング。可動式のパネル、客席をステージにしてパフォーマンス、書道パフォーマンスで考えればおそらく世界初なのではないでしょうか。
最高で最強で明るく楽しいメンバーが揃い想像を超えて更に超えてもっともっと超えて無茶苦茶楽しくてこの場にいられた自分はとても贅沢だと今でも思っています。

高嶋英輔 ヴァイオリン
辻本好美 尺八
岡部量平 パーカッション
岡本和也 ギター
そして
玲泉 書

 


パフォーマンスには様々な形があり、表現の仕方は書道家それぞれです。
私が躊躇なく心地よく表現できる一番私らしいと思うパフォーマンスは大小の筆を使い言葉としっかり向き合いダイナミックに動くことをメインに、柔らかさ、優しさ、大胆さを入れ込んだもの。
白と黒の世界を創ること。
それら全てを今回の5周年記念のプログラムに入れ込むことができたのは全体の構想を練ってくれた英輔さんのお陰です。
心から感謝しています。
英輔さんのヴァイオリンと共に演ずるパフォーマンスはそれがどんな曲調であっても文字に魂が宿る、感情移入できる、とにかく私はやり易い。合わせようと思わなくても合う…ことが多い。
どんな環境でも何故だか出来てしまうからとても不思議。
他の人では絶対にこうはならない、と言い切ることもできます。
だから良くないと思うこともあり、意見を擦り合わせることをある時からしなくなり、じっくり話し合うことも無かったから考え方の相違があるかどうかも私には分かりませんでした。何かを創り上げる時、意見がぶつかることは絶対あると思うけれどそれがほぼ無くなりその結果、自分を出し切ることが出来なくて「合わせなくてはいけない」それだけを考えてパフォーマンスするようになっていました。
合わせることによって見え方が良くなりそれを評価してくださる方も多かったので「書とヴァイオリン」は私が意図しなかったとしても常に良い方に進んでいたように思います。
私たちは確実に運が良かった。
しかしながら更に突き詰める余地は十分にあったはずなのでもしかしたら「書とヴァイオリン」はもっともっと進化したかもしれません。と思う一方でこの状態は私たちがこの5年間で作り上げて来たものだと考えればこのままであることが大切なのかもしれないと思ったり…
何が正解か今の私には分からないけれどまた何かしら変化させ進化させたいと私が思う時が来れば進んで行けるような気がしています。


会社員だけだったら経験できなかったであろうたくさんのことをこの5年で経験できました。
一つ一つを振り返った時、ハプニングも含め心から楽しいと思えることばかりでした。
今の居場所が永遠ということはありませんから、他の居場所も自分にとって心地よい場所にして行きたいです。

2024年パフォーマンス
たくさんの人達に支えていただきパワーをいただき励ましていただき新しいことをたくさん経験でき私にとっての宝物がどんどん増えて行きました。
ずっとご一緒してくださっている方々、今年出逢ってくださった方々、私の抜けている部分をたくさんカバーしていただきありがとうございました。
全く悔いのない2024年、完全に燃え尽きました! 

【書弦躍動の素敵な写真をたくさん撮ってくださったのはやまにんさん(山口直樹さん)】

続く2025年は心から楽しいと思えることを一緒にいて楽しいと思う仲間と共に丁寧に創って行きたいと思います。
心動かないことを今更無理にやる必要はないと思えるようになった自分がこれからどう進んで行けるのか楽しみです。
今までのことを土台に少し方向性を変えますがパフォーマンスは続けます。
またタイにも行きたいですし、今いただいている海外の話を具体的にします。
更には今年後半から初めた新たな挑戦を2025年中には表に出せるよう努力したいと思っています。
計画中の個展は少し先になりそうです。

2024年ありがとうございました!
皆様良いお年をお迎えください。

年末年始は実家で飛騨牛です(笑)

2025年もどうぞ宜しくお願いいたします。

感謝🍀

玲泉 拝

パフォーマンス初めは2025年1月3日です♪

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