一力

曲のタイトル『一刀』。
この曲を始めて聴いたのが約1年前。
鋭く斬り払われるように始まるこの曲に、お城好きの私が反応しない訳がなく、すっかり心奪われてしまいました。
最初はただの夢だったけれど、ずっと頭から離れなくてイメージし続けていたら、いつの日か夢なのか現実なのか分からなくなって、既に演ったことがあるような気持ちになっていました。そんな日々を繰り返しているうちに次第にいつの日か実現できるかも？と根拠のない自信に繋がり、それ依頼その気持ちを持ち続け、頭の中でイメージし続けることを止めませんでした。

最後の一画を書き上げ、筆を振り上げたと同時にバイオリンが勢いよくスカーンと始まる！
これをどうしても演りたかったのです。

自分自身のパフォーマンスを振り返ってみると、私は未だこの曲を自分の身体の中に入れ込んでいなかった、私がこの曲の中に入り込むのは未だ早かった、そんなことを思い知らされました。まだまだ反省点や修正箇所がたくさんあり、思い描いていたパフォーマンスとは程遠いけれど、一歩を踏み出さないと何も始まりませんから、スタート地点に立てたのは良かったと思います。
まだまだカッコよくなります！
観ていただく方にも、演奏者にもゾクゾクするような感覚を掴んでもらえるように曲のイメージに合った一刀を書けるようになること、伝わる文字を書くこと、つまり文字を育てていけたら良いな思います。

https://youtu.be/vMxGiIX9nrM ium Shading