題字「木霊～kodama～」

バイオリニスト高嶋英輔さんのMV『木霊～kodama～』!
曲も姿もそこに見える景色も全てが最高にカッコいいです‼︎
聞く度に違う世界が見えて来ます。
ですから何度も何度も観て聴いていただきたいです！

この曲を一番最初に聴いた時、頭を心を体全体を過ぎっては戻り、また出て行き、そして身体全体に入り込み強烈に暴れまくる、それくらいの衝撃でした。
同時に表現できる機会をいただいたことがうれしくてどんな作品になるのか自分自身でも楽しみでウズウズしてしまいました　笑

変化の激しい強烈な曲であるが故に、最初はすんなり文字に落とし込む事ができたので、出だしは自分でも「おっ！」と思うくらい順調でそんなに時間は必要ないかも？と思っていました。
その後、本格的に書き込み、作品を完成させて行くのですが、そこからがとにかく苦しくて、この曲で何を伝えたくて何を表現したくて何を受け取ってもらいたいのか…それが全く掴めなくなってしまいまい一時期は焦りと不安でかなり追い詰められていました。
書けなかったらどうしよう…書けないかもしれない…そんな風にも思い始めていました。

書いても書いても外れている感覚はあるのだけれど、何が外れているのか、何故そうなるのか分からなくて、そこから抜け出す為に、曲を聴き続け、山に篭り（実家です）、MV撮影見学にも行き、何度も確認してもらい、改めて込める意味を聞き（多分この人何回聞くんだろう？と思っていたと思います）ひたすら書き続けました。

ドンドン変わって行く木霊の文字、見えて来る木霊の正体、書いている自分が一番そこに惹き込まれていたかもしれません。

数点の候補の中から最終的にどれにするかを選ぶのは、私ではない。
なので私がこれ！と思っていた作品と選ばれた作品が一致した時、もう何と言って良いのか…飛び上がるくらい嬉しくて今なら何を言われてもOKしてしまう！それくらいの喜び‼︎
周りに人がいたので感情を抑えるのがかなり大変でした　笑

早朝に目が覚めてその瞬間にフッと浮かんだ字体をそのまま表現した作品。
書き上がった瞬間『きたー！！！』と思った１枚。そこに辿り着くまでに何と！500枚近く書いていた事を残りの紙の枚数を見て知りました。

更に今回特別だったのは作品完成前に高嶋さんの生演奏で『木霊』の書道パフォーマンスをさせていただくというとても幸せな機会に恵まれ、また違った角度から捉えることができたこと。
木霊の書道パフォーマンスもまたいつか皆さんに観ていただける機会を作れたらなぁと思っています。

長く書道をやっていますがその中でも一番悩み、感情を魂（霊）を抉り出すことによって書き上げましたから、この作品に込めた想いは一生忘れないと思います。
今思えばですけど創り上げて行くその過程がとにかく幸せでした！
書かせていただけたこと、この曲に出逢えたことに心から感謝いたします。
曲と共に題字と高嶋さんの名前の書にも注目していただけたら嬉しいです。

感謝
玲泉〜Reisen〜